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【今年の積雪は】札幌市の雪対策を見た感想

  • 執筆者の写真: アクテス1
    アクテス1
  • 11月1日
  • 読了時間: 6分

札幌市の雪対策について

⑴札幌市の冬の気象と雪対策の予算のグラフを見ました。

4ページのこちら(外部🔗)



年々雪が減ってるわけではない事に気づいた。









じゃあ、いずれ「排雪は無くなる」わけではない?





気になるので細かく調べてみた!!!!!





札幌の“雪”は本当に減っている?――2015〜2024年の降雪データから読み解く傾向と暮らしへの影響


札幌の冬は長く雪が多いことで知られますが、最近は「雪が少なくなった」と感じる人も増えています。この記事では、2015年〜2024年の11月〜3月の累積降雪量を示すグラフをもとに、降雪の傾向を数値で解析し、その背景にありうる気象要因や市民生活・インフラへの影響、行政や個人でできる対策までわかりやすく解説します。







というか、本当に雪は減っているのか?を後半で詳しく調べてます。






この辺はさくっと流し見で大丈夫です。


4ページ見て調べました。


4ページを見ると3点くらいが見えてきます。


  • グラフは各年の11〜3月の累積降雪量(cm)を示しています。

  • 図中に「過去30年の平均(平年値)=479cm」と「過去10年平均=421cm」が示されています。

  • 2018年・2020年は図中で「少雪の年」と注記されています。2016年・2021年などは多雪年です。


2015〜2024年のこの10年間の年ごとの値(図からの近似値)を用いて単純な直線回帰をすると、傾きが約−3.45cm/年(=約−34.5cm/10年)となります。


この期間の平均降雪量は約417cm(図の10年平均421cmに近い)です。

ただし、相関係数(※)は弱く(r≈−0.18)、統計的有意水準(p≈0.62)では有意な減少とは言えません。少しだけ逆の関係くらいの感覚ですね。

※たとえば「身長が高い人ほど体重も重い」っていう関係

こういう「2つのものの関係の強さ」を数字で表したのが相関係数だってばあちゃんが言ってたはず。


結論(数値的) この直近10年では平均的には若干の減少傾向を示すが、年ごとのばらつきが大きく、統計的に確かな減少を示すにはデータが短すぎるので個人的に4ページは微妙でした。



なぜ「少なくなった」と感じるのか — 考えられる要因

雪解けっぽい

余談…


調子に乗ってこのへんで難しい言葉を使いたがるので、気になってしまう方はスルーしてください。

色々な外部サイト回った結果、気象に詳しくなってしまいました。

昨日のネットニュースでも当たらない天気予報は罰則みたいなのありましたよね。

そこからどんどん詳しくなってしまいました。




気候変動(地球温暖化)の影響


冬の平均気温が上昇すると、同じ水分量でも「雪」ではなく「雨」になりやすく、降雪量が減ったように感じることがあります。


年ごとの気象変動(エルニーニョ/ラニーニャ、北極振動など)

エルニーニョは、普段より東の海(南米の方)があたたかくなる現象。

つまり、いつもなら西にあるはずのあたたかい海が、「ちょっと東へお引越ししちゃう」ようなイメージ。

ラニーニャはエルニーニョの反対。東の海が冷たくなり、西の海があたたかくなる現象。 北極振動は、北極(地球の一番上のほう)には、とっても冷たい空気があり、

その冷たい空気を「フタ」みたいに覆っている風の塊があって、これを偏西風がぐるっと囲っています。でも、この風の形が強くなったり弱くなったりします。

その変わり方を「北極振動」といいます。ようするに…

北極振動が強い→冷たい空気が北極に籠る→日本は暖かい冬

北極振動が弱い→冷たい空気が南に流れ出す→日本は寒い冬


ENSO(エルニーニョ・ラニーニャ)や北極振動(AO/NAO)の位相により、北海道付近の冬型気圧配置が年ごとに変わり、降雪量が大きく変動します。


海面水温や海氷の変化


日本周辺の海の温度分布が変わると偏西風や寒気の流れに影響を与えます。


観測・都市環境の影響


都市化(ヒートアイランド)により札幌中心部での積雪や残雪量の印象が変わることがあります。


補足 どの因子がどれだけ寄与しているかを判断するには、気温データ、偏西風や海面水温・AO指数などの気候指標と合わせた多変量解析(沢山のデータの中から、関係やグループを見つける方法)が必要です。専門外なので、解析は相当時間無いと難しそうです。


生活・社会への影響

冬のくるま


除雪コストや人員配置


少雪年は除雪コストや人手需要に影響。ただし極端な多雪年があるとその年は一気にコスト増。


交通


降雪量が減っても、気温の上下で路面凍結が発生しやすいと事故リスクは残ります。


観光・レジャー産業


スキー場や冬の観光に影響。早期の雪不足は営業計画を狂わせます。


インフラ設計


下水や道路・建物の排雪計画は長期トレンドを考慮すると効率化のヒントになります。





ここからが本題です!!!



地域差の理由:岩見沢で雪が多かったのはなぜ?


どっかの去年のニュース



同じ北海道の道央でも、札幌と岩見沢では積雪の傾向がかなり違うことがあります。

特に2022年〜2023年の冬は、札幌よりも岩見沢方面で記録的な積雪となりました。

これは「ロシアの山」――より正確には、シベリア高気圧と大陸の寒気の流れが関係しています。



シベリア高気圧と雪雲の通り道

適当な山


冬になるとロシアの内陸(シベリア高原一帯)では強い冷え込みにより「シベリア高気圧」という巨大な高気圧が発達します。

この高気圧の西側では寒気が日本海へ向かって吹き出し、海上で湿った空気を取り込みながら日本に向かいます。



この湿った空気が日本海で雪雲を作り、北海道の西側(石狩湾や空知地方)に雪を降らせるのです。





ここから個人でどう調べたのか外部リンクサイトも公開してます。


はれるんライブラリーすごいよ…(①)



・個人調べ ①気象庁(こども向けFAQ)(別リンク ②tenki.JP(シベリア高気圧)(別リンク

③奈良まちジオグラフィック(発生のメカニズム)(別リンク

④おまけ パウダースノー何故できる(別海外リンク






岩見沢が札幌より積もりやすい理由

札幌 岩見沢

雪雲は風向きによって届く場所が変わります。


西北西(ロシア・沿海州方向)からの風が強いと、雪雲は石狩湾を横断して空知方面(岩見沢〜美唄など)に入りやすく、札幌市中心部は比較的雪が少なくなります。


一方、北西風や北風が主流になると、雪雲が札幌市街地にも流れ込み、札幌でも多雪となります。




つまり、同じ「寒気」が流れ込んでも、






風の向きと雪雲の流路によって



札幌と岩見沢の積雪差が大きく変わるのです。






・個人調べ

①気象庁ネット(風向きで届く場所の違い)(別リンク

②石狩湾上の雪雲形が詳しく論文形式でPDF(別リンク

③北海道の冬の大雪についての解説(別リンク



去年(2023〜2024年冬)の特徴

昨冬はロシア東部からの寒気の張り出しが強く、

偏西風の蛇行によって寒気が石狩湾のやや北寄りのルートを通ったため、

札幌よりも岩見沢方面で雪雲が集中する形になりました。

このような現象は「ロシアの山からの寒気の影響」として報道や気象解説でも取り上げられています。


まとめ

シベリア高気圧の寒気がどこを通るかによって、

雪雲の通り道が変わり、札幌では少雪でも岩見沢では大雪になる年がある。

去年のように寒気が北寄りから流れ込むと、岩見沢方面に雪が集中しやすい傾向があるということなので





結論は 毎年の予想は、難しい…!



あと、はれるんライブラリーすごい…!!



 
 
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