冬の到来とともに、積雪による交通渋滞は避けられません。しかし、その中で頼りにされる存在となるのが、「交通誘導員」です。雪の中での交通誘導は、寒さと戦い、安全な移動を確保する役割を果たすことにとても重要です。
今回の記事では、「排雪講習」に焦点を当て、どのように雪の中で交通を制御するプロになるのか、その舞台裏に迫ります。交通誘導は単なる仕事ではなく、コミュニティの一員として貢献することのできる特別なお仕事です。
この記事では、交通誘導員の講習がどのような内容で進行されるのか、どのようなスキルが身につくのか、そしてそれがなぜ冬の中で欠かせないものなのかについて掘り下げていきます。交通誘導員としてのスキルを磨き、雪の中での安全な交通誘導を共有しましょう!
排雪と除雪の違い(クリック・タップで表示)
排雪と除雪の違いは何ですか?
排雪とは、雪をダンプトラックに積込み、雪堆積場へ運搬する作業です。 運搬するためその場所から雪が無くなります。 除雪とは、道路上の雪をかき分け、通行可能なスペースを確保する作業になります。
記事の目次
2. 重機の死角と注意事項
3. 重機の誘導方法
4. 退避場所の選定
1. 重機の名称と役割
排雪作業において使用される主な重機には、以下のようなものがあります。
グレーダー:おなかに付いているブレードで、道路上の雪をよせたり、でこぼこに積もった雪を削って平らにしたりして自動車が道路を走りやすいようにします。ブレードを道路に強く押し付けることで雪や氷をはぎ取ることができる。全長が長いので右左折時には大きく転回するため余裕をもった誘導をしましょう。 圧雪がひどいとき、雪を大量に押している時は横揺れが起きるので、注意が必要。
ロータリー:雪で狭くなった道路の幅を広げる作業や運搬排雪でのダンプトラック への積み込みに使用します。前面のオーガを高速で回転させ雪を破砕し、ブロワにより雪を巻き上げシュートから投雪します。前面に付いたオーガは高速で回転し、大変危険です。また、前後は死角が多いので絶対に近づかないようにしましょう。
2. 重機の死角と注意事項
重機を操作する側には、死角に注意して運転してます。死角が生じる主な場所としては、機械の後方や側方が挙げられます。これにより、周囲の安全を確保するためには、以下の点に留意する必要があります。
バックカメラやバックミラーの活用:操作者はバックミラーやバックカメラを積極的に使用し、周囲の状況を確認するようにしてます。
サイドアシスト機能の利用:一部の重機には、死角を減少させるためのサイドアシスト機能が搭載されています。これを活用して、周囲の安全を確認してることも覚えておきましょう。
3. 重機の誘導方法
交通誘導において、重機の誘導は特に慎重な操作が求められます。以下は、重機の誘導に関する基本的な方法です。
手信号の確認:誘導員と重機操作者は事前に手信号の意味を確認し、コミュニケーションを円滑に行います。
明瞭なサイン・コーンの配置:誘導経路や作業エリアを明確に示すサインで周囲の人々に作業エリアを警告します。コーン配置はあまり行いません。
無線機コミュニケーションの確立:誘導員と重機操作者は無線機を使用して密なコミュニケーションをとり、円滑な誘導を実現します。
4. 退避場所の選定
重機の運用時には、緊急時のための退避場所の確保が重要です。
適切な安全地帯の指定:作業エリア内には適切な安全地帯を指定し、非常時にはそこに避難できるようにします。
非常停止手順の確立:重機操作者は緊急時のための停止手順を理解し、すみやかに安全な場所に退避するようにします。
以上のポイントを踏まえ、重機の安全な運用と交通誘導に関する排雪講習を行うことで、作業現場の安全性向上につなげております。
実際の講習写真